日本各地を旅して見ると、全国各地にその土地ならではの見所があることに気づかされます。
その中でも歴史的な景観を残している街は、街並みそのものが旅人を引きつける魅力に溢れています。
三重県も長い歴史を誇る土地がいくつもあります。その中でも江戸時代からの街並みが保存されている亀山市の関宿をご紹介したいと思います。

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東海道47番目の宿場

三重県亀山市にある関宿は、東海道五十三次の47番目の宿場として栄えた町です。
その歴史は長く、宿場の名称は愛発関(越前国)、不破関(美野国)と並んで日本三大関に数えられる「鈴鹿関」があったことに由来します。672年の壬申の乱では、大海人皇子が鈴鹿関を閉じたことがよく知られています。
江戸時代に入ると、東海道とその宿場が整備されて、関宿も本格的に整えられました。東の追分は伊勢別街道に通じ、西の追分は大和へと通じる交通の要衝であったことから、お伊勢参りなどの旅人が行き交い、大いに栄えたといわれています。
200軒以上の伝統的建物群
戦後、旧東海道の宿場町のほとんどが様変わりして以前の面影を残さない中、ここ関宿は奇跡的に江戸時代の街並みを留めています。
東西の追分に挟まれた1.8キロの道沿いに実に200軒以上の伝統的建造物が立ち並んでいます。その様子はまるで江戸時代にタイムスリップしたようです。

このような関宿の古い街並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に認定されており、さらに「日本の道100選」にも選出されています。
余談ですが、関宿では夏祭りに登場するヤマ(山車)が豪華なことで知られていて、どんなに頑張ってヤマを造っても関宿以上のものは作れないことから、「これ以上のものはない」という意味の「関の山」という言葉が生まれたそうです。

こうした伝統的建造物がそのまま保存されていることは、歴史的に価値ある資料としてとても重要です。
しかし同時に、関宿では今でも地元の人々が暮らす生活の場でもあります。そのため、店舗なども充実しています。(観光の際は民家を覗き込むなど、地元の方に迷惑となる行為は避けましょう)
関宿の古民家に宿泊
かつて宿場町として大いに栄えた関宿ですが、現在でも営業を続ける宿泊施設はほとんど残っていません。
しかし、そんな中で伝統的建造物をそのまま宿泊施設として運営しているゲストハウスが存在します。
番組では関宿を取材した際に「旅人宿 石垣屋」を訪ねてオーナーさんにお話を伺いました。その時の様子はこちらの動画からご覧ください。
皆さんも江戸時代にタイムスリップした気持ちで、宿場町としての関宿に一泊してみてはいかがですか?
まとめ
今回ご紹介した関宿は、東海道の宿場町として栄華を誇った当時の街並みをそのまま観ることができる観光スポットです。
歴史情緒を味わいたい人はもちろん、伝統的な日本の風景を楽しみたい外国人観光客にも人気のスポットとなっています。
皆さんも三重観光で関宿を訪ねてみると、江戸時代の旅人の気分を体験できるかもしれませんね。

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